【S33使用構築】反逆のギラティナザシアン ~ Rebellious Shadow Dive ~ 【最終824位 R1814】

皆様、S33ならびに禁止伝説2体環境お疲れさまでした!
しろ(@siro_eikan)です

今回目標であった「ギラティナとともに最終3桁」を達成することができたので、構築記事として残そうと思います。

とても長くなってしまいましたが、良ければご一読いただければ幸いです。

【コンセプト】

・ ギラティナ・ザシアンを軸に据えた対面展開
・ 最低限のサイクル・タイプ受け要素
・ ラッキーとメタモンを使わない

【構築経緯】

7か月の禁止伝説2体環境を全力で楽しむため、相棒とする伝説ポケモンギラティナに決めました。

理由は「好きだから」と「強さを信じた」からです。

ギラティナといえば、よくあるTier表でも忘れ去られることが多い(ネタ枠としてザマゼンタさえ表にいるのに)ほど影の薄い禁止伝説ポケモンです。
それゆえ伝説最弱とも揶揄されるイメージですがそれは大きな間違いで、ギラティナ(オリジン)は「ダイマックスによる数値以上の火力」・「圧倒的な耐久力」両方を併せ持つ禁止伝説に恥じない能力のポケモンです。
詳細は下記単体考察に後述しますが、例えば黒バドレックス・カイオーガに対して有利であるため、下記のザシアンと組み合わせることで「ザシアン+黒バドレックス」・「ザシアン+カイオーガ」に対しても有利と言えます。

ギラティナの相棒とする禁止伝説枠としてザシアンを採用しました。
ギラティナダイマックスエースとして活かすためにはもう1体の禁止伝説枠はダイマックスなしでも強い必要があります
候補としては、ザシアン or  黒バドレックス or スカーフカイオーガがありましたが、
ギラティナの天敵であるイベルタル・ゼルネアス両方に強く、タイプ相性もよいザシアンが最適と判断しました。
ギラティナ+ザシアンにより全タイプ中16タイプを半減以下とすることができる
ただし、どちらも「持ち物固定」・「回復技を持たない」ため、この2体でサイクルを回すことはできず、最低限の技透かしのみを期待し対面的に動かす方が強いと考えました。

ギラティナザシアンによる対面構築にはザシアン+黒バドレックスに強い襷枠が必要と考え、襷を持つことでどちらにも強く出ることができるエースバーンを採用しました。

このギラティナ+ザシアン+エースバーンを対面構築としての基本選出としました。

ギラティナとともに戦うにあたり、一番の天敵であるイベルタルへの対抗策を用意することは必須です。
対抗策として「対面からエースで打ち勝つ」または「受けきる」の2択がありますが、対面構築であることからも前者として命の珠を持ったサンダーを採用しました。

ここまででは対面的な動きしかできず、特に初手出し負けた場合やザシアンが相手のメタモンにコピーされた場合対応しきれません。
そこで、メタモンによるコピーザシアンに加え、ザシアンに有利な禁止伝説である日食ネクロズマ・ホウオウ対策としてHBヒートロトムを採用しました。

また、カイオーガに対してギラティナでしか対応できず、ザシアン+カイオーガに対する対策が薄いと言わざるを得ません。
そこで、初手にザシアンと相手のカイオーガが対面したときの引き先となり、ザシアン・カイオーガの両方に有利な貯水ガマゲロゲを採用しました。

以上で本構築が完成しました。

ギラティナ単体考察】

ここでギラティナについて改めて紹介します。

ギラティナの強み・弱み

まず、ギラティナの強み・弱みは以下の通りです。
<強み>
・ A120とはっきんだまによる十分な火力
・ H150とBD100による高耐久
・ ゴースト技とドラゴン技によるダイマックス時の対面打ち合い性能
・ 優秀な先制技「影うち」の存在
・ メタモンにコピーされても怖くない
・ 相手が舐めてかかってくること
<弱み>
・ 状態異常への耐性がない
・ S90の現環境では足りない速さ+Sを上げる手段がダイジェットのみ

確かにダイマックスのないギラティナは、積み技・回復技もなく持ち物は固定で高耐久ではあるが火力も禁止伝説としてはいまいちなポケモンです。
しかし、そこにダイマックスが加わることで圧倒的な打ち合い性能を持つ、禁止伝説の名に恥じない強さのポケモンへと生まれ変わります。
特に、ダイホロウによるBダウン・ダイドラグーンによるAダウンがダイマックス時のギラティナの火力・耐久を見かけの数字以上に底上げします。
そこに優秀な先制技である「影うち」が加わることでリーチをさらに伸ばすことができます
(状態異常への弱さはそのままですが、、、)
ダイマックスを加味することで、ギラティナが明確に不利をとるポケモンは、
・ イベルタル
・ ゼルネアス
・ ディアルガ
・ 襷悪ウーラオス
・ プクリン
このあたりのみで、大体の禁止伝説・ほぼすべての一般ポケモンギラティナは勝つことができます。

<対一般ポケモン例>
・ vsサンダー
サンダーのC特化珠ダイジェット⇒ダイマックスH振りギラティナ乱数4発
ギラティナのA特化ダイホロウ⇒Bダウン込みでダイマックスサンダー確定2発

・ vs霊獣ランドロス
ランドロスのA特化珠ダイジェット⇒ダイマックスH振りギラティナ乱数4発
ギラティナのA特化ダイホロウ⇒Bダウン込みでダイマックスランドロス確定2発

上記はあくまで一例です。ダメージ計算を重ねれば重ねるほどギラティナの強さに気づくことができると思います。

このように火力・耐久ともに高水準のギラティナですが、メタモンにコピーされても強くないところも評価すべき点です。
メタモンギラティナをコピーしたところで、H実数値は155とH振りギラティナの6割程度しかなく、はっきんだまを持たないことで火力もそこそこのポケモンしか誕生しないため、対処は容易です。

個人的にギラティナの特徴的な強みとしては(ある意味弱みとも言えますが)、「相手が『ギラティナだから』という理由で舐めてかかってくる」こともあると思っています。
これはギラティナの想像以上の強さが周知されていないことが理由です。
例えばこちらに黒バドレックスがいた場合、相手は対策枠(ラッキー・ポリゴン2等)を選出しますが、同じゴーストタイプでもギラティナには選出してこないことが体感多く、ゴースト技・ドラゴン技の一貫ができている等、ギラティナが相手の選出に刺さることが多々ありました。

※アナザーギラティナの評価

アナザーギラティナはオリジンギラティナの火力を下げ耐久力をさらに上げたフォルムです。特性も浮遊からプレッシャーとなります。
また、持ち物がはっきんだまでなくなることでオリジンギラティナと比べた火力はかなり低くなります。
そのため、アタッカー運用は難しく耐久力を生かし電磁波・鬼火等を撒くサポート型の運用が基本となるかと思いますが、正直強いとは思えません。
その数値ゆえに調整次第で多くの攻撃を耐え仕事はできるかと思いますが、それを「禁止伝説」ポケモンが行うのは非常にもったいなく感じます。
それこそ、「ドラパルトの下位互換」と呼ばれても仕方ありません。
個人的にギラティナはオリジンフォルムでのアタッカー運用一択だと思います。

他禁止伝説ポケモンとの相性

次に、同じ禁止伝説ポケモンに対するギラティナの相性を紹介します。

※基本的に両方ダイマックスを使用した場合を想定

<S:完全に有利>

● vsルギア
・マルチスケイルを加味してもダイホロウ連打でBを下げつつ突破可能。
・ダイホロウにより弱点保険が発動したとしても打ち勝つことができる。
(参考)
ギラティナのA特化ダイホロウ⇒ダイマックスH振りB1↓ルギア(マルスケ無効)83.5%~99.0%
ダイマックスC特化2↑ダイジェット⇒ダイマックスH振りギラティナ 37.6%~44.5%の確定3発

● vsホウオウ

ダイホロウ連打でBを下げつつH無振りなら2発で、HB特化であったとしても3発で突破可能
・ホウオウからギラティナへの打点はダイジェットのみだが、A特化珠であったとしても確定3発。
※むしろダイマックスではなく聖なる炎による火傷の方が厄介
(参考)
ギラティナのA特化ダイホロウ⇒ダイマックスH無振りホウオウ45.0%~53.3%
ギラティナのA特化ダイホロウ⇒ダイマックスHB特化ホウオウ26.9%~31.9%

● vsグラードン

ダイホロウ連打でBを下げつつH振りでも3発で突破可能
・浮遊とタイプ相性により、基本的にグラードンからギラティナへの打点はダイロックのみ。
(参考)
ギラティナのA特化ダイホロウ⇒ダイマックスH振りグラードン27.0%~32.1%
グラードンのA特化ダイロック⇒ダイマックスH振りギラティナ18.8%~22.1%の乱数5発

● vs月食ネクロズマ
月食ネクロズマからギラティナへのダイホロウは確定で耐えるが、ギラティナから月食ネクロズマへのダイホロウは確定1発、さらにSもギラティナの方が速いため一方的に有利。
(参考)
ギラティナのA特化ダイホロウ⇒ダイマックスH振り月食ネクロズマ102.2%~121.3%
月食ネクロズマのC特化珠ダイホロウ⇒ダイマックスH振りギラティナ72.2%~85.3%

<A:基本的に有利>

● vsミュウツー
・H無振りミュウツーに対し、ダイホロウ+珠ダメ+霰ダメでほぼ倒すことができる
・C特化珠ダイアイスが乱数2発のため、1ターン目に倒しきれなかった場合上から2回攻撃されることで落とされるが、ダイホロウ⇒ダイウォールにより霰ダメ2回目でH無振りミュウツーを確定で倒すことができる。
(参考)
ギラティナのA特化ダイホロウ⇒ダイマックス無振りミュウツー90.0%~106.6%

● vsカイオーガ
ダイホロウ連打でBを下げつつH振りでもほぼ2発で突破可能
カイオーガからギラティナへの打点はダイアイスのみで、C特化珠でない限りは確定3発のため対面で勝つことができる。
(参考)
カイオーガのC特化ダイアイス⇒ダイマックスH振りギラティナ35.5%~42.2%
カイオーガのC特化珠ダイアイス⇒ダイマックスH振りギラティナ46.2%~55.0%

● vsルナアーラ
・C特化ルナアーラからギラティナへのダイホロウは確定3発だが、メテオビームでC1↑の場合確定2発。
ギラティナからルナアーラへのダイホロウはファントムガードにより確定2発で、Sはルナアーラの方が速いためルナアーラがC1↑の場合打ち負けてしまう。
ダイウォール⇒ダイホロウ⇒ダイウォール⇒影うちで確実に勝つことができる。

● vs日食ネクロズマ
ダイスチルによるBアップをダイホロウで打ち消すことができる。
・弱点保険発動後のダイスチルを確定2発で耐えるので、上から攻撃し続けることで基本的に打ち勝つことができる。
(参考)
日食ネクロズマのA特化2↑ダイスチル⇒ダイマックスH振りギラティナ57.9%~68.4%

● vsザシアン
・巨獣斬が確定2発のため、上から2発で倒されてしまう。
・H振りザシアンに対して、ダイホロウ+B1↓時影うちの最低ダメージが191~226
ダイウォール⇒ダイホロウ⇒ダイウォール⇒影うちにより、よほど運が悪くない限りは倒すことができる。

● vs黒バドレックス
ギラティナからのダイホロウで黒バドレックスがどのような型でも確定1発。
ギラティナがH振りの場合、臆病黒バドレックスのC1↑ダイホロウを確定耐え
・襷を加味しても、ダイウォール⇒ダイホロウ⇒ダイウォール⇒影うちで倒すことができる。
(参考)
臆病C217黒バドレックスのダイホロウ⇒ダイマックスH振りギラティナ56.0%~65.7%
臆病C217C1↑黒バドレックスのダイホロウ⇒ダイマックスH振りギラティナ82.8%~98.0%

● vsムゲンダイナ
・眼鏡またはメテオビームによりC1↑である場合を除き、H振りギラティナダイマックス砲を確定耐え
・ダイドラグーンでHB特化以外のムゲンダイナを確定1発

<B:微有利>

● vsギラティナ
・相手とこちらの育て方次第で、Sが速い方が勝つ。
・基本的にミラーは起こりえないので考慮不要。

● vsジガルデ
・竜舞珠持ちのダイドラグーン以外はギラティナに打点がなく、蜷局型の場合はダイアースが無効のため、基本的にギラティナ側が有利。
ギラティナからのダイドラグーンが非ダイマジガルデに対して、HB特化でようやく乱数1発のため、だいたい倒すことができる。
・ただし、竜舞を積まれた後や上から蛇にらみで麻痺を入れられた後の運しだいでは負けてしまうため一概に有利とは言えない。

● vs白バドレックス
ギラティナのA特化ダイホロウがH振り白バドレックスに対して非ダイマ時に確定1発のため、ダイマックス時でも2発で倒すことができる。
・白バドレックスのA特化ダイアイスがギラティナに確定2発(56.0%~65.8%)のため、ダイホロウによる弱点保険起動でA2↑とされると確定1発で落とされてしまう。
・そのため、ダイドラグーン⇒ダイドラグーン⇒ダイホロウで相手のAを下げつつ、打ち合いで突破することが最も安全。
※トリル下の場合は、ダイウォール⇒ダイドラグーン⇒ダイウォールで相手のダイマックスをしのぐことを優先するべき

<C:微不利>

● vsレックウザ
・ともにダイドラグーンが確定2発(ギラティナはA1↓状態である想定)のため、S振り育成されるであろうレックウザが対面有利。
・ただし、相手が裏を読んでダイジェットから入ってくる可能性もあるので、以外と勝つこともある。
・竜舞を積まれた後はなす術なく負けてしまう。

● vsB/Wキュレム
・(特にWキュレムはドラゴン技を採用するケースが少ないので、)ダイアイスとダイドラグーンの打ち合いになり、(特にS振り育成されるケースの多いBキュレムに対して)対面有利とは言えない。
・相手がS無振り育成であった場合は、勝つことができるが低確率。
※WキュレムのC特化珠フリーズドライ、BキュレムのA特化珠つららばり(2発目まで)をH振りギラティナが確定で耐えるので、むしろ非ダイマ時の方が有利と言える?
(参考)
WキュレムのC特化珠フリーズドライ⇒H振りギラティナ82.1~97.2%
ギラティナのA特化逆鱗⇒H振りBキュレム109.4%~130.1%

● vsソルガレオ
・特性メタルプロテクトによりダイホロウのBダウンが入らないため、ダイスチルでBが上がり続ける相手を対面突破するのは難しい。
・ダイホロウにより弱点保険が起動した状態のA2↑ダイスチルがギラティナに乱数2発(2.4%)のため、ダイウォールを挟み相手のダイマックスをしのぎつつ少しでも削ることを優先するべき。

● vsザマゼンタ
ダイホロウ連打でBを下げつつHB特化でも3発で突破可能。
・A振り巨獣弾がギラティナに確定4発のため対面勝つことは可能。
・ただし、ザマゼンタにダイマックスを使うこと自体が試合全体からみるとディスアドでしかないので、非ダイマ時のゴースト技で削ることを優先した方がよい。

<D:不利>

● vsパルキア

● vsゼクロム

● vsレシラム
・どのドラゴン伝説についても、上からダイドラグーンを打たれているだけで対面負けてしまう。
パルキアとレシラムについてはこちらのダイドラグーンによりAを下げても基本的に意味をなさないのでより不利。
ゼクロムはダイジェットから入ってくることもあるのでダイドラグーン特攻がはまることもある。
・「ダイマックスターンを消費させる」ことを目的とするならば、ダイウォール⇒ダイドラグーン⇒ダイウォールが正解。

<E:無理>

● vsディアルガ
・相手からはドラゴン技が抜群なのに対し、こちらから確定2発とる手段がないため対面不利。
・ダイドラグーンによるAダウンでダイホロウによるBダウンを帳消しされるので、ダイウォール⇒ダイドラグーン⇒ダイウォール⇒ドラゴン技orゴースト技で落とすことができず、ダイウォールを挟んで最低限ダイマックスを枯らすことしかできない。
※C特化珠ディアルガのどんな攻撃もH振りのみでダイマックス時に1発耐えることは可能
(参考)
ディアルガのC特化珠ダイドラグーン(時の咆哮媒体で威力150)⇒ダイマックスH振りギラティナ79.3%~94.1%

● vsイベルタル
・天敵その1
イベルタルのダイアークでダイマ時確定2発をとられつつ、こちらのダイドラグーンはH無振りでもダイマ時確定3発のため打ち負け、相手にダイジェットを積ませる隙さえ見せてしまう。
イベルタルのどんな攻撃もH振りのみでダイマックス時に1発耐えることは可能
(参考)
特化珠イベルタルのダイアーク(ダークオーラ込み)⇒ダイマックスH振りギラティナ82.4%~97.6%

● vsゼルネアス
・天敵その2
・C特化ムーンフォースダイマックスギラティナが乱数2発(41.1%)、ジオコントロールによりC2↑状態の場合は乱数1発(43.8%)のため、ダイマックス無しでも1発で落とされてしまう可能性がある。
・ダイフェアリーがH振りギラティナに確定2発(C2↑ダイフェアリーを耐えることは不可能)のため上から制圧される。
・唯一勝機があるとすれば、ジオコントロールを積むターンにダイホロウで大幅に削りつつ、Bダウンした相手に影うちが通った場合のみ。
(参考)
ギラティナのA特化ダイホロウ+B1↓での影うち⇒無振り(H201)ゼルネアス110.9%~
ギラティナのA特化ダイホロウ+B1↓での影うち⇒無振り(H201)ゼルネアス94.2%~
※非ダイマックス時にダイホロウを受けた後にダイマックス状態で影うちを受けた場合

結論

ギラティナは強い。

 

【個体紹介】

ここからは構築の各個体を紹介します。

ギラティナ(オリジン)

giratina-origin.gif

特性:浮遊
性格:意地っ張り
努力値:H108-A252-B4-x-D52-S92
実数値:H239-A189-B121-x-D127-S122
持ち物:はっきんだま
技構成:シャドーダイブ / 逆鱗 / 影うち / 電磁波

<調整>
A:特化
HD:C1↑黒バドレックスのダイホロウ、C特化珠イベルタルのダイアークを確定耐え、C202カイオーガの冷凍ビーム乱数2耐え(67.6%)
S:H4振りサンダー(物理受けサンダー)抜き

<Comment>
構築の主軸にして相棒。
火力と黒バドレックス・イベルタルに対し1撃で倒されない耐久ラインを維持しつつ、物理受けサンダー(ついでに物理受けホウオウ)の上からダイホロウを叩き込むためのSを両立する調整となっています。
HA振りではSが、AS振りでは耐久が足らなくなる場面があるので、この調整がベストである自信があります。

技構成として、逆鱗影うちに加え、ゴースト技のメインウェポンとしてシャドーダイブを、ダイウォール媒体として電磁波を採用しました。
ギラティナの強みである影うち・ダイドラグーンの媒体となる逆鱗は確定です。
特に影うちはこの構築が一見弱そうな黒バドレックスに対して強く、何らかの方法でHPを半分削ってしまえば、どのような型であれダイマックスした状態でも黒バドレックスを1撃で倒すことができます。
(対黒バドに限ればザシアンの巨獣斬と同等の火力と想像してください)
シャドーダイブポルターガイストとの選択になるかと思いますが、ダイホロウの際はどちらも威力140となること、ポルターガイストの命中率が90%であることからシャドーダイブを選びました。
確かに、シャドーダイブは1ターン目に空を飛ぶ等と同様影に隠れ2ターン目に攻撃と2ターンかかる技ではありますが、相手のダイマックスを消費できたり、欠伸をくらった状態でうつことで眠り状態の1ターンを影にいる間に消費できたりと、メリットも多くある技であると思います。
ギラティナはその動かし方ゆえにダイウォール媒体となる変化技は必須となります。
具体的には、ダイマックス2ターンを使い相手を倒した後ダイウォールを挟むことで影うちによる削りを最後に入れたり、ダイウォール⇒ダイホロウ⇒ダイウォール⇒影うちで相手を倒す等が可能になります。
他候補として鬼火やみちづれ等もありますが、相手のダイマックスエースのダイジェットに合わせて打つことで展開を阻害することができたり痺れによるワンチャンスをつかむことができる等、1番上振れ要素が強いと感じた電磁波を採用しました。
このように、ギラティナの技構成は、シャドーダイブ or ポルターガイスト / 逆鱗 / 影うち / 変化技」で確定です。
よく実況者がエナジーボール入りのフルアタ型やダブルウィング媒体のダイジェット+みちづれ型を紹介していますが、あれはただのオモチャ・ネタであり、ギラティナの真価を理解している・理解しようとしているとは到底言えません。

主にダイマックスエース兼影うちによるスイーパーとして活躍してくれました。
Sを上げる手段がないため初手ダイマを選択することは苦肉の策以外ではほぼなく、耐久力を活かして相手がダイマックスを先に切った後に後発(2体目以降)でダイマックスを行うことが多かったです。
圧倒的な耐久力ゆえに相手が先にダイジェット等でSを上げ上から攻撃してきたとしても、しっかりと耐え切り返すことができます。
ガマゲロゲ等確実に有利な相手には、受け出し⇒ダイマックスと選択し、初手に出したエースバーンの襷を守りつつ相手のダイマックスエースを倒して大きなアドを獲ってくれました。

信じた分だけ活躍してくれるまさに相棒にふさわしい存在でした。
選出率2位

ザシアン

特性:不撓の剣
性格:意地っ張り
努力値:H220-A236-B4-x-D4-S44
実数値:H195-A242-B136-x-D136-S174
持ち物:くちたけん
技構成:巨獣斬 / 氷の牙 / ワイルドボルト / 電光石火

<調整>
A:できるだけ特化
HB:A197地震確定耐え
HD:C217黒バドレックスのC1↑アストラルビット確定耐え

<Comment>
ガラルの主人公その①
よくいるHAベースのザシアンです。

技構成として、必須の巨獣斬に加え、ホウオウやテッカグヤ等のザシアン受けを意識したワイルドボルト、構築単位で重いジガルデや霊獣ランドロス・物理受けサンダーへの打点として氷の牙、リーチを伸ばすための電光石火を採用しました。
ワイルドボルト+氷の牙の電気+氷の範囲は対応範囲がとても広く、特に氷の牙はあまり考慮されることがなく10%でこおり状態にする上振れ要素も備えているため活きる場面が多くありました。
よくザシアンに後投げされる物理受けサンダーに対しても、ゴツメの場合巨獣斬+氷の牙で落とすことができます。
(アッキの実であった場合は、ザシアンのHP温存を優先し、ギラティナに即引きしダイホロウ連打で落としにかかります。)
また、採用時想定はしていませんでしたが、対カバルドンに対しても氷の牙は効果的でした。
巨獣斬がタイプ一致で威力150なのに対し氷の牙が効果抜群で威力130であることから、HBカバルドンに巨獣斬+巨獣斬の場合ちょうどオボンが発動し2発受けられてしまうところを氷の牙⇒巨獣斬と選択することでギリギリオボン圏内に入れることなく倒すことができます。
この動きによりカバルドンがステロから入ってきた場合は欠伸されず倒すことができ、欠伸から入ってきた場合も後述するガマゲロゲと交代し続けることで、相手がステロを選択した隙にループから抜けつつ倒すことができました。

汎用的な削り役として、ほぼ100%選出していました。
対ザシアン・黒バドレックスに対しても、対面勝つ必要はなくギラティナの影うち圏内にさせ入れてくれればよいので、雑に選出し雑にガンガン相手を削ってもらいました。
相手のザシアン受けさえ突破してしまえばそのままスイープすることもあり、まさに最強でした。

選出率1位

エースバーン

     

特性:リベロ
性格:意地っ張り
努力値:x-A252-x-x-D4-S252
実数値:H155-A184-B95-x-D96-S171
持ち物:気合の襷
技構成:火炎ボール / 飛び膝蹴り / 挑発 / 不意打ち

<調整>
AS:ぶっぱ
D:ダウンロード調整

<Comment>
ガラルの主人公その②
対面選出の1柱として襷を持たせ、火力を求め性格は意地っ張りとしました。

技構成として、火炎ボール・飛び膝蹴り・不意打ちの襷エースバーン基本セットに加え、高いSを活かして相手の展開を阻害する挑発を採用しました。

対面的な基本選出の1体として、全体的に相手に刺さっている場合や挑発により相手の展開を阻止したい場合は初手に、それ以外でも裏に選出しました。
相手の不意打ち読み・挑発読みを前提として動くことが多く、ラスト1対1対面で出すならともかく初手で繰り出す場合は常に相手の選択・裏を読みつつ技を選択する必要がありました。
例えば、HP1の状態で相手の削れた黒バドレックスに火炎ボール、初手ラグラージに挑発ではなく飛び膝蹴りから入る等々、、、

選出率3位

サンダー

https://projectpokemon.org/images/normal-sprite/zapdos.gif

特性:静電気
性格:控え目
努力値:x-x-B4-C252-x-S252
実数値:H165-x-B106-C194-D110-S152
持ち物:命の珠
技構成:放電 / 暴風 / 身代わり / 羽休め

<調整>
CSぶっぱ

<Comment>
ガラルの主人公その③

イベルタルに正面から打ち勝つため命の珠を持たせて採用しました。
性格は臆病か控え目かで迷いましたが、環境のイベルタルは意地っ張りか控え目しかいないだろうと考え、控え目としました。

技構成として、暴風は確定で140ダイジェット+130ダイサンダーでダイマックスイベルタル・H振りザシアンはどちらも倒すことができ、非ダイマ時に30%の麻痺を期待して放電を、熱風は特に必要性を感じなかったので欠伸展開や相手の交代に刺さる身代わり+羽休めを採用しました。

相手の禁止伝説2体の組み合わせ的にギラティナを選出できない場合(ザシアン+イベルタルやムゲンダイナ+イベルタル)に、代わりのダイマックスエースとして選出しました。
選出率は最も低い(2割未満)ですが、選出した試合は役割の期待通り活躍してくれました。

選出率6位

ヒートロトム

rotom-heat.gif

特性:浮遊
性格:図太い
努力値:H252-x-B252-x-D4-x
実数値:H157-x-B174-C125-D127-S106
持ち物:食べ残し
技構成:ボルトチェンジ / 放電 / オーバーヒート / 悪巧み

<調整>
HB:特化

(参考)
242ザシアンのA2↑巨獣斬⇒HB特化ヒートロトム24.8%~29.2%(食べ残し込み確定5発)
A182ホウオウの聖なる炎⇒HB特化ヒートロトム19.1%~22.9%
A209日食ネクロズマメテオドライブ⇒HB特化ヒートロトム10.1%~12.7%

<Comment>
ザシアンが対面時に不利をとるホウオウや日食ネクロズマメタモンによりコピーされたザシアンに対する引き先として採用しました。

持ち物は受け出した後に毎回少しでも回復できるよう食べ残しを採用しました、これにより物理受けホウオウや物理受け日食ネクロズマに対しては回復含めほぼ無傷で対面させることができます。

技構成としては、放電・オーバーヒートに加え、相手の交代際に対面操作をするためのボルトチェンジ、有利対面で積むための悪巧みを採用しました。
ボルトチェンジはコピーザシアンに受け出した後相手の交代に合わせて選択することで、ザシアンを再度安全に着地できたり(特に対イベルダイナメタモン、詳細は後述)等読みを合わせることで強く使うことができました。
悪巧みは積むことでロトムダイマックスエースとしても運用できるようになり、電気技読みで交代してきた霊獣ランドロスを次ターンにダイバーンで焼却したりと、こちらもとても強かったです。

構築の足りなかったところを優秀なタイプ・耐久力を活かし、ぴったりと埋めてくれた裏MVPともいうべきポケモンでした。

選出率4位

ガマゲロゲ

seismitoad.gif

特性:貯水
性格:意地っ張り
努力値:H132-A236-B132-x-D4-S4
実数値:H197-A159-B112-x-D96-S95
持ち物:拘り鉢巻き
技構成:アクアブレイク / 地震 / パワーウィップ / 冷凍パンチ

<調整>
HB:A特化ザシアンのA1↑じゃれつく確定耐え

<Comment>
ザシアン+カイオーガ構築に更に強く出るため貯水かつ拘り鉢巻きを持たせて採用しました。

技構成としては、タイプ一致のアクアブレイク地震に加え、カイオーガや水地面タイプ勢に対する草技のパワーウィップ、余った枠に霊獣ランドロス等を考えて冷凍パンチを採用しました。(冷凍パンチはほぼ使わなかったので、ダイウォール媒体かつ色々と便利などくどくやステロの方がよかったかもしれません)

主にカイオーガ入りの構築に対して、初手にザシアン・カイオーガ対面ができてしまった際の貯水による水技無効の引き先として選出しました。
カイオーガに受け出した後は、交代を読んで地震パワーウィップではなくアクアブレイクをよく選択し、相手の交代先を雨+鉢巻きの火力で押し流してくれました。

もともとはカイオーガに対してギラティナが有利であったためガマゲロゲを採用する必要はないと思っていました。
しかし、相手の初手カイオーガを考えるとこちらは初手にギラティナを出す必要があるのに対し、相手がザシアンを初手に選出した場合、ギラティナザシアンという困った対面が頻発することに気づきました。(ザシアンに対しての明確な引き先がおらず、ザシアンを対面的に倒すためにはギラティナダイマックスを使うというとても弱い動きを選択する必要がある)
この問題への対応策として、カイオーガ受けとしてのガマゲロゲを採用し、カイオーガ入りの構築にもザシアンを初手で投げ、カイオーガと初手対面した際にはガマゲロゲに引くという動きを用意することとしました。
採用後は、カイオーガ入り構築に対してほぼ無敗の勝率となり、期待以上の働きをしてくれました。

採用率5位

【選出】

基本選出

● 対面選出
ザシアンギラティナ(or サンダー)+エースバーン

初手はザシアンまたはエースバーンの全体的に刺さりの良い方、後ろにダイマックスエースとしてギラティナが控える布陣です。
ギラティナがどうしても選出できない場合は、代役としてサンダーを選出します。
全員が先制技を持っているので、最悪その圏内にいれることを目指します。
例)両者のザシアンが対面した場合、裏のギラティナの影うち圏内に入るようとにかく巨獣斬で削りを入れる

● 最低限の受けを用意する場合
ザシアン+ギラティナ(or サンダー)+ヒートロトム or ガマゲロゲ

初手にザシアンを出し、不利な相手と対面した際の引き先としてヒートロトムまたはガマゲロゲを、そしてギラティナが最後の砦として控えます。

具体的な選出

相手の禁止伝説ポケモンの組み合わせごとの選出を紹介します。
※具体的な立ち回りについては直接ご質問ください。

● vsザシアン+黒バドレックス:微有利
エースバーン(初手)+ザシアン+ギラティナ

一見不利なように見えますが、「影うち」の存在によりこちらが少し有利です。
初手にはザシアン・黒バドレックス両方にある程度有利なエースバーンを選出します。
大体の場合、相手はどう見ても通っているように見える黒バドレックスを選出してきました。
立ち回りは基本選出に書いたものとほぼ同じで、対面的に目の前の相手を2体目、3体目の技圏内に入れることを意識していました。

● vsザシアンカイオーガ:有利
ザシアン(初手)+ギラティナガマゲロゲ

初手はとにかく相手を削ることを目的にザシアンを選出します。
相手が初手カイオーガであった場合はガマゲロゲに交代し、水技を無効にしてから試合の主導権をこちらが握っていきます。
たいていの場合、相手のザシアンをギラティナの影うち圏内に入れることができればザシアン・カイオーガどちらもギラティナで倒すことができます。

● vsザシアンイベルタル:不利
ザシアン(初手)+サンダー+@1

ギラティナを選出できない場合が多いので不利と言わざるを得ません。
相手の初手イベルタルに後出しできるポケモンがいないので初手はザシアン確定となります。

● vsザシアン+ホウオウ:有利
ザシアン(初手)+ギラティナヒートロトム

初手にザシアンと相手のホウオウが対面した場合は、即ヒートロトムに交代し悪巧みが積めればそのままロトムダイマさせることもありました。

● vsザシアン+ルギア:微有利
エースバーン(初手)+ザシアン+ギラティナ

ルギアの型により立ち回りが大きく変わってきますが、いずれにせよギラティナが強く出ることができます。
ルギアが電磁波撒きの場合を考えて挑発持ちのエースバーンを初手とすることが多かったです。

● vsザシアンディアルガ:微不利
エースバーン(初手)+ザシアン+ギラティナ

ディアルガの初手ダイマを考慮して襷エースバーンから出し、飛び膝蹴り2発と巨獣斬で処理することを目指します。
強い相手はディアルガダイマックスを後ろに取っておくのでその場合、ダイマックスされた後全てまくられることもありました。

● vs黒バドレックス+ホウオウ:微有利
ザシアン(初手)+ギラティナヒートロトム

初手にザシアンと相手のホウオウが対面した場合は、即ヒートロトムに交代します。
その後、悪巧みの隙に黒バドレックスに交代されると厳しいので、悪巧みよりボルトチェンジを優先します。
黒バドレックスをギラティナの影うち圏内に入れる、またはC1↑させないように立ち回りギラティナとのダイマックスの切り合いで倒すことを目指します。

● vs黒バドレックス+日食ネクロズマ:微不利
ザシアン(初手)+ギラティナヒートロトム

相手の日食ネクロズマにはヒートロトム後投げで対応し、禁止伝説のどちらにもゴースト技が一貫するためギラティナダイマックスを使います。
ただし、日食ネクロズマダイマックスを使って倒さざるをえなかった場合、その後黒バドレックスに全て貫かれるケースが多いです。

● vs黒バドレックス+ゼルネアス:不利
ザシアン(初手)+エースバーン+@1

ザシアンが倒されるとゼルネアスが止まりません。
当たらないことで対策とします。

● イベルタル+日食ネクロズマ:微有利
ザシアン(初手)+ギラティナヒートロトム

イベルタル初手を考えてこちらの初手はザシアンで確定。
日食ネクロズマと初手で対面した場合はヒートロトムに交代。
イベルタルからの交代で対面した場合は回復技のタイミングでギラティナに交代し、イベルタル交代まで考えて電磁波を選択し相手の足を積極的に奪いにいきます。
日食ネクロズマヒートロトム対面で悪巧みが積めた場合は、ロトムダイマックスを使うこともあります。

● イベルタル+ムゲンダイナ(+メタモン):微不利
ザシアン(初手)+サンダー+ヒートロトム

相手の初手イベルタル・ムゲンダイナの両方に対応できるザシアン初手で確定です。
相手のメタモンによるコピーザシアンにはヒートロトムを後投げします。こちらのザシアンの技構成的にヒートロトムに打点がないので有利対面をつくることができます。
その後は、メタモンが交代していくのに合わせてボルトチェンジを選択し、再びザシアンを安全に着地させることができます。
問題はムゲンダイナの型で、ザシアンより速くコスパや壁を貼る型の場合は厳しい戦いとなります。
(この型の場合はサンダーよりダイドラグーンでごり押せるギラティナの方を選出するべきですが、、、)

● ムゲンダイナ+ホウオウ:微不利
ザシアン(初手)+ギラティナ+サンダー

ムゲンダイナ+ホウオウの受けループ的な相手にはギラティナが一貫している場合が多く、ギラティナでほころびを作りザシアンからサンダーのどちらかを通すことを目指します。

● カイオーガグラードン:有利
ザシアン(初手)+ギラティナガマゲロゲ

ギラティナカイオーガグラードンの両方に強いので、とにかくギラティナを通すことを目指します。
初手は対応範囲と削り性能からザシアン確定で、カイオーガと初手で対面した際の引き先にガマゲロゲを控えさえます。

● 日食ネクロズマキュレム:有利
エースバーン(初手)+ザシアン+ギラティナ

日食ネクロズマキュレムの両方に強いエースバーンから入ります。
構築単位で有利なことが多いので、対面的にごり押すことで勝つことができます。
ただし、日食ネクロズマの竜舞だけはケアする必要がありエースバーンで火炎ボールより挑発を優先するケースもあります。

重いポケモン

・ ゼクロム
・ レシラム

・ 霊獣ランドロストリトドン
・ 相手のヒートロトム     等々、、、

【結果】

【最後に】

改めて、S33お疲れさまでした。
ずっと信じて使ってきたギラティナザシアン構築で目標を達成できて嬉しいです。
S34からのルールは今のところあまりモチベーションがないので、しっかりランクマッチに取り組むのはS33で最後とし、第9世代が始まるまではのんびり楽しもうと思います。
最後にいい思い出ができてよかったです。

ここまで稚拙で冗長な文章を読んでいただきありがとうございました。

感想や質問等はTwitterのDM等で受け付けておりますのでよろしくお願いします。

それでは、これからも良いポケモンライフを!

ありがとうギラティナ!ありがとう剣盾!